「コリ文（コリブン）」は横浜における韓国文化の情報発信センターを目ざして1998年に設立されました。当初は文化の紹介、仲間づくりが活動の中心でした。市内の小中学校を中心に3年間で100回を超える公演・講演・ワークショップを行うほか、チャンゴ練習会、料理教室、民話を読む会などを開催し、大人たちとも交流をはかっていました。

韓国語教室を開いたのは1999年4月です。知識を授けるだけの授業ではなく、交流のために話せることを第一として、アットホームな雰囲気で心が通い合う授業をモットーとしてきました。6人の学習者と始めた教室は、2013年には受講生の数が500名を超えるまでになりました。

現在ではレギュラークラスのほかに、目的別や期間限定の特別クラス、プライベートレッスン、年に2回の集中クラス、コリフェスなどさまざまな講座を開いています。横浜および新大久保での教室授業のほかにZOOMを利用したオンラインレッスンも充実をはかり、全国から受講してくださる方が増えています。

授業以外にも合唱クラブ「カオン」、翻訳ゼミといったサークル活動があり、発表会、親睦会の場である「コリ文のつどい」も毎年続けてきました（2020年に中断）。おかげさまで長年通ってくださる受講生が多く、10年以上通ってくださる方も少なくありません。なかには20年以上通ってくださる方もいらっしゃいます。これからも受講生の皆さんの要望に応えられるよう、いっそうの努力を続けていくつもりです。

コリ文はなんといっても講師陣が自慢です。大学で教えたりNHKのテレビ、ラジオ講座で講師をつとめていたり、という経歴だけで採用はしていません。受講生ひとり一人の「話したい」「聞き取りたい」「検定試験の合格したい」という思いを大切にすること、つまり受講生が主役、講師は受講生の願いを実現するお手伝いをするのが役目だと理解していることが条件です。「ちゃんと教えてます。できないのは生徒の責任です」などと口にする先生は、コリ文にはいません。また毎月講師の勉強会を開催して、授業のレベルアップもはかっています。
コリ文が少しでも学ぶ喜びと充実した生活を導くお役に立てれば、これ以上幸せなことはありません。