韓国人は本当に食べることが好き?食べ物にまつわる面白い韓国語ことわざ【前編】キム・ユニ先生のブログ17
(사진출처:https://m.blog.naver.com/fpcpfpcp/221838780635)
アンニョンハセヨ!韓国語講師のキムユニです。韓国では「밥 먹었어요?(ご飯食べましたか?)」が挨拶代わりになるほど、「食べること」が暮らしの中に深く根付いています。
もちろん本当に食事をしたか聞いていることもありますが、「元気?」「変わりない?」という相手を気づかう挨拶として使われることも少なくありません。
そんな韓国では、ことわざ(속담=ソクタム)にも食べ物がたくさん登場します。日本人からすると「なんでそこでお粥?」「お餅?」と思うようなものもありますが、その背景を知ると韓国の暮らしや文化が見えてきます。
今回は、日常でも比較的よく耳にする食べ物のことわざを3つご紹介します。

(사진출처:https://namu.wiki/w/금강산)
① 금강산도 식후경
(クムガンサンド シクフギョン)
直訳: 金剛山も食後の見物
意味: 花より団子。まずは腹ごしらえ。
金剛山(금강산)は朝鮮半島北部にある名山で、その絶景は古くから詩や絵画に詠まれてきました。韓国人なら誰もが知る「美の象徴」です。それほど素晴らしい景色であっても、お腹が空いていては楽しめない——というのがこのことわざの言いたいこと。
例文
아무리 바빠도 밥은 먹고 해야죠. 금강산도 식후경이잖아요.
(どんなに忙しくても、ご飯は食べてからですよ。花より団子って言うじゃないですか。)
② 식은 죽 먹기
(シグン ジュク モッキ)

(사진 출처:https://m.bodramjuk.com/product/보드람-야채죽-500g/72/)
直訳: 冷めたお粥を食べること
意味: 朝飯前、とても簡単なこと
熱いお粥は慎重に食べますが、冷めていれば簡単に食べられます。そこから「楽にできること」という意味になりました。余談ですが、韓国のお粥(죽)は日本のものより種類が豊富で、専門店があるほどです。カボチャ粥(호박죽)、あわび粥(전복죽)、松の実粥(잣죽)……体調が悪い日だけでなく、普段の食事としても食べられます。そういう文化的背景があるからこそ、お粥が日常のことわざにも登場するんですね。
例文
이 정도 문제는 제게 식은 죽 먹기예요.
(このくらいの問題は私には朝飯前です。)
③ 떡 본 김에 제사 지낸다
(トッ ポン キメ チェサ チネンダ)

(사진출처:https://www.khan.co.kr/article/201811210008001)
直訳: お餅を見たついでに祭祀をする
意味: ついでに前からやろうと思っていたことまで済ませる。
祭祀(チェサ)にはお餅が欠かせません。お餅が手に入ったなら、「せっかくだから祭祀も済ませよう」というところから生まれたことわざです。日本語に近い表現を探すとしたら「ついでに」や「一石二鳥」でしょうか。ただし、このことわざは「計画していなかったけどちょうどよかった」という偶発的なニュアンスが強いのが特徴です。
例文
친구 집에 간 김에 공부까지 하고 왔어요.떡 본 김에 제사 지낸 거죠.
(友達の家へ行ったついでに勉強までしてきました。)
いかがでしたか?
ことわざの面白いところは、言葉の裏側に「当時の人々の暮らし」が見えてくることです。金剛山、お粥、お餅——どれも、韓国の人々が日々の生活の中で大切にしてきたものばかり。
後編では、もう少しひねりの効いたことわざをご紹介します。お楽しみに!
그럼,안녕〜!
