梅雨について キム・ユニ先生のブログ16
アンニョンハセヨ!韓国語講師のキムユニです。
気づけば6月も末。今月は「梅雨」の季節でしたね。現在もジメジメとした天気が続くと気分まで沈みがちになりますが、お気に入りの雨傘を開くときのように、心には少しのワクワクを持っていたいものです。
ドラマのワンシーンでも、雨の日は登場人物の感情が動く大切な場面として描かれますよね。今回は、そんな梅雨の季節にリアルに使える「梅雨の韓国語表現」を、文化の深掘りも交えてお届けします。
1. まずはここから!「梅雨」「雨」の基本
장마 / 장마철
Jang-ma / Jang-ma-cheol
梅雨 / 梅雨の時期
드디어 장마가 시작되었네요.
ついに梅雨が始まりましたね。
One Point
「장마」は漢字で「長雨」に近い語源を持ちます。日本語の「梅雨」と字が違うのは、雨に梅の花を重ねる日本的な美意識があるから。言葉ひとつから文化の違いが見えてきます。
雨にまつわる動詞セット
- 비가 오다 / 내리다(降る)
- 비가 그치다(やむ)
- 비를 맞다(濡れる)
One Point
日本語「雨に濡れる」→ 韓国語「비를 맞다(雨を迎える・あたる)」。日本語が受け身的なのに対し、韓国語は主体的なニュアンス。たった一語に言語の個性が宿っています。
보슬보슬 내려요
Po-seul-po-seul
しとしと降っています(小雨・霧雨)
비가 보슬보슬 내리니까 산책하기 좋네요.
雨がしとしと降っているから、散歩するのに良いですね。
주룩주룩 내려요
Chu-ruk-chu-ruk
ざあざあ降っています(強い雨)
어제는 밤새 비가 주룩주룩 내렸어요.
昨日は一晩中、雨がざあざあ降っていました。
One Point
韓国語の擬音語・擬態語(의성어・의태어)は、同じ音を繰り返す形が多く、雨ひとつでも「보슬보슬(やさしい)→ 추적추적(しとしと)→ 주룩주룩(ざあざあ)」と段階的に使い分けます。これが話せると一気にネイティブっぽくなります。
소나기 / 게릴라성 호우
夕立・にわか雨 / ゲリラ豪雨
One Point
「소나기」は황순원の名作短編小説のタイトルにもなった言葉で、少しロマンチックな響きがあります。一方「게릴라성 호우」はニュース語。同じ突然の雨でも、文脈で使い分けるのがポイントです。
3. 空気感・情緒を伝える大人の表現
上級者の皆さんは、天気の解説を超えて、その時の「空気感」や「心の揺らぎ」を伝える言葉を紡いでみましょう。
눅눅하다 / 후덥지근하다
湿っぽい・じめじめする / 蒸し暑い・むっとする
장마철엔 이불이 눅눅해서 잠들기가 힘들어요.
梅雨の時期は布団が湿っぽくて眠れません。
One Point
「눅눅」は湿気そのものの感触、「후덥지근」は体全体で感じるむし暑さ。似ているようで違うこの差がわかると、天気の世間話が一段と自然になります。

(사진출처:https://brunch.co.kr/@20220408/449)
비 소리를 들으면 왠지 마음이 센티해져요.
雨の音を聴くと、なんだか心がセンチメンタルになります。
One Point
「센티하다」は英語 “sentimental” からの借用語。「~아/어지다」をつけることで「(気持ちが)〜になっていく」という自然な変化を表します。感傷・懐かしさを語るときに使いこなすと、表現がぐっと深まります。

(사진출처:https://www.wikitree.co.kr/articles/1044334)
💡 韓国の「雨の日の方程式」?!
韓国では「雨が降ったらパジョン(チヂミ)にマッコリ」という、ほぼ国民的なお約束?!があります。なぜ雨の日にチヂミ(パジョン)を食べたくなるのか。一説には、「フライパンでチヂミを焼くジュージューという音」が、「外で激しく降る雨の音(주룩주룩)」にそっくりだからと言われています。脳が雨音を聴いて、無意識にあの温かい美味しさを連想してしまうのですね。
大人の語学学習は、ただ単語を暗記するだけでなく、その背景にある季節の空気や文化と一緒に言葉を肌で感じていくところに、本当の楽しさがあります。
雨の日はお部屋で少しクラシックをかけながら、ゆっくりノートを開いてみるのも贅沢な時間です。雨のひとときが、豊かな学びの時間となりますように。
コリ文語学堂は、雨の日も晴れの日も、皆さんの歩みをいつも応援しています。
それでは、次回のブログもお楽しみに。 안녕〜!
