チェ・スジン先生の「朝鮮王朝実録の話」(10)👑第3代王・太宗(イ・バンウォン 1367–1422):冷徹な改革者の素顔
王朝の土台を築いた冷静なリーダー
韓国の時代劇、「六龍が飛ぶ」の中でユ・アインが演じた李芳遠(イ・バンウォン)は、朝鮮王朝の創始者・太祖李成桂の五男であり、第3代国王・太宗です。(在位:1400–1418年)。
彼は「朝鮮王朝の基盤を築いた王」「冷酷な君主」「信念と冷静さを兼ね備えたリーダー」と評価される人物です。
特筆すべきは、彼が朝鮮時代の王の中で唯一、科挙(国家試験)に合格した経歴を持つ点です(1382年、まだ高麗時代の禑王の時代)。
政敵を排除するなど多くの血を流して王位に就いたものの、即位後は優れた政治を行い、王権を強化して国家の基礎を築きました。
外戚(王妃の親族)を排除するなど冷徹な面もありましたが、同時に自ら進んで王位を退いた唯一の王でもあります。
